管理することで減らせる、犬の問題行動

管理することで減らせる、犬の問題行動

問題(行動)を解決するというゴールを達成する時に、その原因となる環境を管理(マネージメント)することも重要です。つまり、飼い主として家の中、または暮らしの中で犬にして欲しくない行動を予防する、またはそうならない様にに仕向けてやるという意味です。

“管理” とは「犬に○○をしてはいけない。」と教えることではありません。単に望ましくない行動をしないように予防する事です。通常は、この “管理” とポジティブなトレーニング法(おやつやオモチャを使った報酬ベース)を一緒に使うのがベストと言えます。場合によっては、単純に問題を管理するだけで十分な場合もあります。

管理の例

ほとんどの犬の望ましくない行動は、状況を管理することによって軽減されたり停止したりすることができます。以下の表は、よくある問題行動とそれに使える管理方法です。

よくある問題行動 管理方法
キッチンカウンターの上に乗る
  • 犬を監視できない時は、クレートの中に入れるか寝室に入れてドアを閉める。
  • カウンターの上に両面テープを置いておく。
  • カウンターの上に食べ物などを置いておかない。
庭に穴を掘る
  • 犬を庭に放置しない。
  • 穴を掘る場所に柵を立てる。
  • 土の下にチキンネット(細いワイヤーまたはナイロン素材でできた網)を土の4〜5 cm下に埋めておく。
噛んで欲しくないおもちゃを噛む
  • 犬が噛みたくなるような物は、手の届かない場所に置くかドアの付いた収入場所に入れる。
  • 犬を監視できない時はクレートに入ってもらう。
  • 噛みたがる物にビターアップルなど安全だが、まずい味の液体をスプレーする。
リードを引っ張る
  • ノープルハーネス(引っ張らない様に設計されたハーネス)やヘッドホルダー(マズルに装着するスタイルのハーネス)などを使う。
来客に飛びかかる
  • 来客のある時は犬をクレートに入れ、落ちついたら出してやる。
  • 犬と来客を、家の外で会わせてやると通常は、興奮度が下がるため来客に飛びかかることを減らせる。
知らない人を怖がる
  • 犬を無理やり知らない人に紹介しない。
分離不安
  • 犬をひとりにしない。

管理以上の事が必要な時

先にも述べましたが、 “管理” と”トレーニング” は同じ意味はありません。飼い主さんの中には、犬がキッチンカウンターの上に乗らないように “管理方法” を使って対応するだけで問題が解決してしまう事もあります。そういう場合には “トレーニング” を追加する必要もないのです。

しかし、飼い主さんの多くは散歩の際、自分の犬にリードを引っ張らずに歩いて欲しいと考えます。犬が自分に合わせてゆっくりと歩くことを教えるには、単に “ノープルハーネス” を購入するだけではダメです。ポジティブ・トレーニングのテクニックを使い、リードを引っ張らない事が犬のゴールであると教えてあげなくてはなりません。

重度の行動問題がある場合(攻撃的、恐怖症、分離不安や過剰反応など)しっかりと計画された “管理方法” はとても大切です。そのような “管理方法” を作るために、プロのトレーナーに相談することをオススメします。そして、重度の行動問題がある場合、これらの “管理方法” は失敗することもある、と覚えておいてください。なぜなら、この場合の”管理方法” は応急処置でしかないからです。つまり、問題行動を修正ためにする “トレーニング” の期間中にも、これ以上のインシデントが起きないよう、 “管理方法” をサプリメントとして使うという意味になります。

また、これらの “管理方法” は現実的ではない事もあります。例えば、いくら知らない人に会うのが怖いからといって、獣医さんに連れていかないわけにはいきません。知らない人に全く会わせないという “管理方法” は、現実的ではないですよね。ですから、この “管理方法” と “トレーニング” を同時に行う事がとても大切な場合もあるのです。

助けを求める場所

効果のある “管理プラン” を立てるのに、プロに頼むのも便利です。問題行動が深刻である場合は特に重要になってきます。以下の資料をトレーニング、管理、トレーナーさんを探す時などにお使いください。お住いの郵便番号を使って近郊のコンサルタントを探す事ができます。(訳者注:この資料のオリジナルが、アメリカ在住者を対象にしており、全て英語のサイトになります。)

この資料について&ダウンロード

この資料は米国コロラド州のNPO団体、Dumb Friends Leagueに許可を得て、その英文をサンシャイン・スマイルが日本語に翻訳したものです。尚当団体サンシャイン・スマイルは、Dumb Friends Leagueとの提携関係は一切ありません。この資料の最終的な内容と著作権はオリジナルであるDumb Friends League(英語)に帰属します。copyright © 2003-2017 Dumb Friends League. All Rights Reserved. 本誌に掲載されているイラストレーション、および記事の無断転載、使用を禁じます。この資料を各自印刷し、無料で配布や使用する事は可能です。(2017年7月17日発行)

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こちらに掲載してある記事は、あくまでも原文(英語)を忠実に訳していますので、記載されている内容の効果や安全性を当団体(サンシャイン・スマイル)で保証するものではありません。これらの資料は参考資料としてお読みください。