犬の”吠えグセ”問題

注意:この資料では基本中の基本にのみ触れています。資料は参考としてお読みいただき、必ずプロのトレーナーにご相談下さい。

犬の吠えグセ問題はよく寄せられる相談のひとつです。犬たちが吠える(鳴く)多くの理由は彼らが退屈していたり、寂しかったり、何かしらの欲求不満を抱えている場合がほとんどです。そして犬の自然な習慣でもある”吠える”と言う行為は、なかなかコントロールが難しい行動でもあります。

”吠えグセ”を軽減する方法

”吠えグセ”を軽減する一番シンプルな方法は飼い主さんが犬と一緒にいる時間を増やし、外に連れて行ってやることです。充分な運動量を与えてやると犬の吠える頻度は激減します。運動でエネルギー発散をした犬は疲れて、お留守番中も一人で家の中で眠っている時間が長くなります。

もうひとつ大事なことはあなたの犬がおとなしくしている時に、そっとご褒美(おやつ)をあげて、おとなしくしていると良い事が起こると言う関連付けを犬に習得させます。好ましくない行動(ここでは吠えグセ)をしている時に犬をかまうと、彼らはすぐに「吠えたら人間に注目されるんだ!」と間違った関連付けをしてまい、より一層吠えるようになります。犬にとっては叱られることでさえ、構われないよりは良いことなのです。忍耐がいりますが、吠えている犬をなだめない、そして叱らないでください。

効果的なトレーニングのひとつに「だまれ」のコマンドを教えると言う選択もあります。犬が何度か吠えた後に落ち着いた声で「だまれ」とコマンドをかけます。犬が一瞬でも吠えるのを止めたら、「いい子だね」とおかしを与えて褒めます。そして少しずつおかしを与える時間を延ばて、犬が静かに待っていられる時間を1分、2分と延ばしていきます。最初は何度も失敗しますが、おかしを与えるタイミングを逃さず、根気強く続けてください。

ほかにもインターホンや特定の人や留守番中に吠える子は、その状況に少しずつ慣れさせたり、コングやクレーとトレーニングなどほかのツールやしつけ法を取り入れてみてください。

市場には様々な吠えグセ防止のツールが販売されていますが、決して犬を身体的そして精神的に苦痛を与えないツールを選び、プロのトレーナーの指導に従って利用して下さい。

効果のない方法

吠えグセは飼い主さんにとっては耳の痛い問題行動ですが、理由もなく吠える犬はいません。なかなか改善しないからと、体罰(叩く、マズルを押さえる、手で押さえて仰向けに寝かすなど)や間違ったボディランゲージ(大声で怒鳴る、目を見て叱る)で犬を怒ったりしないでください。中でも声帯を取る、音の漏れない場所に犬を閉じ込めると言う手段はもってのほかで、何の問題解決にもなりません。吠えグセは犬からのメッセージ(要求)が判明すれば、早急に解決できる問題のひとつです。気持ちをおおらかに、犬からのメッセージを受け取るまで根気強く向き合ってあげて下さい。

犬の中にはわかりやすい教材や指導者が必要な子もいます。問題がエスカレートする前に、優秀なツールやトレーナーさんにお願いすることも検討して下さい。

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