犬が子供を傷つける事件が毎年たくさん残っています。それは必ずしも犬が凶暴だからと言う意味ではありません。犬に限らず多くの動物が子供の甲高い声や独特のテンションを苦手とします。犬を家に迎える前に以下のことをお子さんに教えてあげて下さい。大人が上手に犬と子供の仲立ちをすれば、犬は子供たちにとって生涯の親友となるでしょう!
犬を迎える前に
- 初対面で犬の頭を撫でようとしたり、犬の近くで騒いではいけません。多くの子 供が犬と対面すると正面から目を見て鳴き真似をしたり、伏せる姿勢で犬が遊び に誘うポーズを真似しますが、新しい環境で不安な犬にとってこのような態度は 新入りを追い出そうとしていると勘違いされることがあります。
- 初対面の犬の目をまっすぐ見てはいけません。これは子供に限らずですが、犬は 眼をじっと見られる好意を喧嘩をけしかけられてるととらえます。目はそら すようにしましょう。
- 家に新しい犬が来た時、子供ならだれでも走り回りたいほどうれしいはずです。 しかし、血迷ったように犬の周りで走り回るのはやめましょう。犬に恐怖心 を与えたり防衛本能から子供に飛びかかって噛んでしまうことがあります。
- 犬の近くで大声を出したり奇声を発するのはやめましょう。それは犬に大変なス トレスを与え、時には喧嘩をけしかけられているととらえ暴力で返してくる ことがあります。
- 犬がご飯を食べたりおもちゃやお菓子をかじっている時、多くの犬が簡単に暴力 による防御態勢に入りやすくなります。このような時は犬の周りで騒いだり 、 また彼らが口にしているものを取り上げたりしないように子どもたちに教えて下 さい。特に7歳以下の子供は犬が群れの中で競争心を抱いたり、自分より格下と とらえやすい年代ですのでいっそうの注意が必要です。
- いかなる時も犬を蹴ったり、叩いたり、背中に乗ったり、また言葉でののしるこ とを禁止してください。
- 子供が8歳以上になるまでは犬と子供を二人っきりにしないように、必ず大人 の監視下で遊ばしてください。
- 犬と子供が対面する時や子供が犬を撫でようとする時は必ずそばに付き添い 監視してください。
- 子供がドッグトレーニングをするときは大人の付き添いの元、犬にとって良 い印象を与えるごほうび(エサやおもちゃ)を使っておすわりから教えるよ うにしてください。そうすることで犬は子供と過ごす時間をご褒美がもらえ る=楽しい時間と関連付けるようになります。
- 子供が犬に近づくときは、犬が環境や大人に対しても完全にリラックスし信用している状態で、子供に対しても好意的な態度や好奇心を示している時が最も好ましいでしょう。