全米のアニマルシェルターは、毎年何億という数の迷子の猫を保護しています。そのうちの99パーセントの猫には名札がついていません。迷子猫が100匹いたとして、元の飼い主さんと再会できるのはそのうち3匹未満。しかもその3匹の中の1匹にしか、名札がついていなかったというのが現状です。名札を付けなかった残りの2匹の飼い主さんは、何時間、何日、または何週間という時間をかけて近郊にあるアニマルシェルターや保健所を周り、迷子になってしまった猫を探す事になります。しかし、必死に探したかいなく、結局は迷子になった猫を見つけることができなかった、というのがほとんどです。

あなたの大切な猫を永遠に失ってしまうというリスクを避けるためにも、必ずあなたの猫にはマイクロチップとあなたの名前、住所、そして電話番号の書かれた名札のついた首輪を付けてあげてください。名札に記述された情報が最新のものであるようにしておきましょう。あなたの猫が室内だけで飼われている場合も同じです。何かのすきに開いたドアや窓から外に出て、迷子になってしまう可能性だってあるからです。
猫用に作られた、収縮タイプの首輪も販売されています。これらのセィフティバックルを使った首輪ならば、猫の首にあわせてしっかりと装着できると同時に、木の枝などに引っかかってしまった際にも、猫が首輪から抜け出せる仕組みになっています。覚えていて欲しいのは、迷子になって飼い主さんに再会できずに亡くなってしまった猫の数の方が、首輪を付けて怪我をしてしまった猫の数に比べると莫大に多いということです。
猫に初めて首輪を付けるときは、猫がご飯を食べている最中にします。猫は食べる事に集中しているので、慣れない首輪の感覚を食べるというポジティブな感覚と関連付ける様になります。